東洋医学の漢方では、肌荒れは血や気のめぐりの悪さから起こると考えられています。
秋になると、花粉の影響や空気の乾燥などで肌トラブルが多くなります。
外からのお手入れをしてもいっこうによくならず、一度治ってもまたぶり返すようなら、漢方薬を使ってみるのも一つの方法です。
肌トラブルによく使われる漢方薬
☆カサカサタイプ
☆カサカサしてかゆいタイプには、当帰飲子(とうきいんし)が効果的です。
季節に関係なく肌が乾燥して痒い人や、年齢を重ねるたびに乾燥肌が進んでいる人におすすめです⤴
配合されている生薬は、当帰(とうき)、川芎(せんきゅう)、蒺莉子(しつりし)、芍薬(しゃくやく)、黄耆(おうぎ)、防風(ぼうふう)、地黄(じおう)、甘草(かんぞう)、荊芥(けいがい)です。
☆ジュクジュクタイプ
ジュクジュクするタイプには十味敗毒湯(じゅうみはいどくとう)が効きます。
化膿を抑えて腫れや痒みを防ぐ働きがあります。
配合されている生薬は川芎(せんきゅう)茯苓(ぶくりょう)柴胡(さいこ)桔梗(ききょう)防風(ぼうふう)独活(どくかつ)甘草(かんぞう)連翹(れんぎょう)荊芥(けいがい)です。
☆大人ニキビタイプ
大人ニキビができやすいタイプには桂枝茯苓丸料加薏苡仁(けいしぶくりょうがんりょうかよくいにん)が効きます。
大人ニキビは血のめぐりが滞って起きることが多いので、この漢方薬は血の流れをよくする働きがあるので効果的😉
配合されている生薬は桂皮(けいひ)、桃仁(とうにん)、茯苓(ぶくりょう)、芍薬(しゃくやく)、牡丹皮(ぼたんぴ)、薏苡仁(よくいにん)です。
☆口内炎ができやすいタイプは黄連解毒湯(おうれんげどくとう)が効きます。
体を冷やして熱をとり炎症を鎮める働きがあり、口内炎や皮膚トラブルを緩和します。
配合されている生薬は黄連(おうれん)、山梔子(さんしし)、黄芩(おうごん)、黄柏(おうばく)です。
まとめ
漢方薬といえば何となく敷居が高く感じられますが、ドラッグストアでも手に入ります。
また、漢方薬局に行けば肌の悩みのカウンセリングを受けて、生薬をブレンドして自分にぴったりの漢方薬を作ってもらうこともできます。
西洋医学で肌の悩みが解決せず、憂うつな気持ちを引きずっているようなら、東洋医学を試してみるのも一つの方法です。